バレエコミックを描いたマンガ家さんの代表的な人たちがインタビューに答えています。
わたしが印象に残ったのは、こどもの頃バレエを数年間経験した山岸涼子さんは、バレエを止めさせられてから数年間記憶がなかったそうです。「アラベスク」第1部も、当時編集者サイドとしてはスポ根モノを描かせたがっていたそうで、3回という約束でヒロインノンナと姉の確執などはしょって描いたのですが、大人気となり2部まで続いたそうです。大人になってからも山岸さんはバレエを習いはじめますが、知り合いのバレエを習っている人に「非日常はここだけなの。だからやめられない」と言われたとか。萩尾望都さんは「アラベスク」に衝撃を受けたそうです。後年自らもバレエ作品を描かれました。
有吉京子さんは「SWAN」は「みなさんの強力があって出来た作品です」と語り、3〜4ヶ国語に翻訳されて、外国から「やっと日本語を覚えたのでファンレターを送ります」のエピソードも凄いと思いました。槙村さとるさんのインタビューも掲載されています。
そのなかでわたしがビックリしたのは、「谷ゆき子」に関しての記事でした。わたしが小学生の頃買っていた学習雑誌に、プリマバレリーナを目指すヒロインと母親が生き別れてなるというスリーリーが多かったように記憶しています。たしか
タイトルは「かあさん星」だったような。すでに故人となっていらっしゃる事にも驚かされました。当時学習誌で大人気で付録にシールがついたほどでした。