当書を読んで衝撃を受けたのは、
ブラジルが地道に自国経済の課題に取り組み、産業構造改革と競争力の向上、貧富の格差縮小、そして最大の課題であった通貨安定を成し遂げていった過程である。いまだに自らの力量不足を認めず旧態依然の行動様式を改めない日本の既存政党は謙虚に見習うべきである。
特に注目したいのはルーラ大統領で、労組出身でありながら市場重視の政策を貫いて経済界の支持を受けつつ負の所得税で貧困層支援と内需振興を両立させた手腕は驚嘆すべきもので、日本の歴代首相よりも評価が高いのは当然と言えよう。
政策面で注目したいのはボルサ・ファミリアと呼ばれる負の所得税で、カードを与えて情報管理していること、生活改善の見られない貧困層には給付停止を行うこと等、これまた日本の厚労省よりも優れたシステムを構築している。生活保護予算の増大が問題になっている今、母子家庭の窮状も放置しているこの日本が参考にすべき点は多い。このようなカードを用いれば
介護士や保育士に給付付き税額控除を適用するのも容易になる。
距離が遠いという大きな欠点はあるが、
インドネシアに劣らない親日・人口大国
ブラジルである。南米での域内経済統合も進んでいる今、南米市場開拓の入口ともなり得る。チャイナリスク軽減を検討している日本企業経営層にも強くお薦めしたい。
『経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件』
Data:読み込み度【熟読】社会的重要性【かなり高い】 入手元【書店】 お薦め度【buy】
ブラジルの方のお茶会で出されたパソキッタがとてもおいしかったので、アマゾンで探しました。ピーナッツと砂糖・塩だけで出来ているので、安心して食べられます。急速充電?したい時に、ポンと一つ口に放り込んでいます。ホロホロしているのでサラダのトッピングも簡単にできて重宝しています。★四つにしたのは、1100g(22g50個)とあるのに届いたのは(20g50個)でした。100g少ないだけですが、どうして??の気持が残ります。表示と中身とどちらが正しいのでしょうか?