DVD版と画質の差が付くのは当然のことだが、
まるで別の映画を見ているようだった。
そのくらい綺麗になっている。
10年前、何度も何度も見ていたころは、
ブラウン管で見ていたのだから、更にその差は大きい。
全体のコントラストが良くなり、
ボカされていた画面奥にまで目が届くようになった。
新鮮な気持ちで視聴して思ったこと。
画質が良くなるのはもちろん良いことなのだが、
映像として脳裏に残るイメージを重点に置くとすると、
こういう絵画的な映画は、若干画質が落ちるくらいが良いのかもしれない。
出演者の肌質まで分かってしまうほど画質が良い。
あれほど完璧に見えたアラン・ドロンだが、
毛穴はあるし出来物もあるし、
彼もやはり人間だったんだ。
みたいな。
マルジュも、完璧ではなくなっていた。
昔見たときは、
人形のように非の打ち所の無い可愛さだったが、
ブルーレイでは鮮明になりすぎて、腿にアザがあるのまで見えてしまい、
若干幻滅><
普通の女の子だ。
まだ発売していないが、
「
ミツバチのささやき」なども、リマスターで鮮明化してしまうと、
味わいがなくなってしまう恐れがある。
こうは思っていても、
名作が高画質化されれば必ず買います。
毎回、自分の中のイメージとの戦いになるでしょうけど。
高画質化で、映画そのもののイメージが変わってしまうとこもある。
これはジレンマかもしれませんね。