不穏で意味深な登場人物、セリフ、光景、音楽にすっかり引き込まれ「何かある･･･」と目を見張らせること2時間半。
格好つけて「あー、面白かった」っと言ってみたものの全然意味解からない。 ペンと紙を取り出して相関図を書いてみる。 続いて気になったシーンを何度もリピートしてみる。 そしてわかったことは・・・この映画めっちゃくちゃ面白い！！！

本編146分のうち、最初の115分が夢の話、残りの30分が現実と回想のフラッシュバックだったのでした。脈絡なく1人2役が次々出てきて、時間や場所や相関関係がパラレルなわけだ、夢だから。 人間の悲しいまでの愛情、希望、絶望、憎しみ、嫉妬、後悔がとめどなく溢れ出してるわけだ、夢だから。 でも、夢のほうが本当のことを語っていたりする。人間ってせつない。

でも、こんな映画を作る人がいることが素晴らしい。

アンジェロ・バダラメンティ、さすがですね。
不気味なんだけど、でも哀しげな曲が多いです。映画を見てから聴くと、さらにそういう印象を受けると思います。やはり「メインタイトル」と「愛のテーマ」は秀逸。聴くだけで、映画のオープニングの場面…暗闇のマルホランド・ドライブをひたすら車が走っていく、あの名場面が瞼の裏にまざまざと甦るようです。

青の泣き女の「シレンシオ〜」ももちろん収録されており、マルホランドファンにはたまらない名盤！

一曲目からノックアウト。たみお完璧です。

30文字以上じゃないとアップされない？だって上記一行だけで十分なんだもん。