あまりにも楽しみなので、ソニーに問い合わせてみました。
その結果
劇場公開版は入っていないこと
製作段階から東映で日本公開版フィルムを探したが、現存していなかった。
「HD放映版」とは、US版HDから編集したものであること
日本限定
ボーナスディスクは、日本語吹替の酔拳/93分、蛇拳/89分に合わせ
再編集をした。
拳法混乱(カンフュージョン)のオープニングから始まること
ただし、US版のマスターを使用しているため、広東語のテロップのところは、
英語テロップになっている。
以上の3点のことがわかりました。
つまり、現存する素材を用いて、できる限りのことをしてくれたことは確かです。
メーカーがこれだけの努力をしてくれたのですから、今度それに応えるのはユーザーの番でしょう。
私も日本公開版が見たい気持ちは山々ですが、もはや、この世にないものを
これ以上探せというのは酷な話だと、受け入れました。
日本でジャッキーチェンの映画を上映する際に、 日本側で独自に主題歌等を作っていた時期がありました。
日本コロムビアから、主題歌とサントラ音声をミックスしたアルバムが出されました。日本での記者会見までも含んで。
その「ジャッキーチェンのミラクル拳法」は、酔拳や笑拳の主題歌は権利関係のためオリジナルでなく、半インストによるカヴァーでしたが、こっちを先に聴いたせいもあり、こちらの方に馴染みがあります。
映画そのものとは関係ないイメージソングを含むパート2も作られました。
龍拳、蛇鶴八拳、成龍拳、天中拳はそれぞれで単独にサントラアルバムが出されました。
当時はカセットテープで買うことが多かったのですが、アナログでは、
ジャケットやカラーピンナップがまた魅力的でした。
ジャッキーがゴールデンハーヴェストに移籍してからのサントラはビクターなどから出るようになり、
日本コロムビアやビクターから繰り返しアルバムが出されました。お互いにカヴァ合戦でしたが、多くの映画を網羅するための埋め草的な音源で、オリジナルを超える音源はなかった。
…さて今作は、日本コロムビアからの主題歌集で、 権利を持つ6作品+イメージソングだけがオリジナルで、
後はビクター作品やジャッキー自身の歌をカヴァしたものです。
どうせならコロムビアのオリジナル曲+酔拳、笑拳だけで勝負すれば良かったのに。
ジャケットは、表裏通しでコロムビアからのディスコグラフィになってます。
アナログ時代ではカラー盤で、ディスコグラフィはピンナップだったはず。
日本語吹替のBGMはアメリカ版(日本公開版)、オリジナル音声 広東語のBGMは
香港公開版で、特典映像も既発のソフトと同じ内容でしたのでBDやDVDを所有していれば不要と思われます。
日本語吹替も既発のものと同じ新録のもので、やはり当時の吹き替えで観ることは出来ません。加えてテレビの放送版(当時の日本語吹替+
香港公開版BGM)を観たいという少数派の願いもやはり叶いませんでした。
この映画は個人的にジャッキー映画No.1でしたので創刊号とこの号を購入しましたが、本の内容もやはり非常に薄っぺらく、ソフトをすでに所有しているものからすれば、この本に1800円払ったことと同じなので、非常に高い買い物を
してしまったと思わずにいられません。
格闘シーンの解説よりも、ロケ地の現在の様子とか撮影舞台裏の様子があれば面白いと思うのですが、真新しい有益な情報はほとんどありません。
勿体無いのでDVDを鑑賞しましたが、BDと比べているせいでしょうか、画質は良くないですね。ジャッキー映画は吹き替え派。でもBGMは
香港公開版派という自分は音声をコロコロ切り替えて鑑賞してました。
結局このDVDや既発BDを持っていても、観るのは昔テレビで放送していたものを録画したDVD-Rになります。