トップクレジットは加山雄三さんですから、主演は加山さん?
軟派でいながら艶気色気華やかさを兼ね備えた藤竜也さん演じる水原が実質の主役じゃないかなと思える作品です。
沖雅也さん、
柴田恭兵さんのヤブタキコンビは最高で、沖さんが素の笑顔では?と思う位、素敵な笑顔を見せてくれます。
走り回るシーンも飛んだり跳ねたりするシーンも、2人の運動神経の良さが変に演出が無くても画になります。
恭兵さんはこの後から一気にスター街道を登って行きます。今も活躍する恭兵さんですが、ドラマの中で走るシーンを見ると、今でもちょっとだけ前を走る沖さんを感じてしまいます。
長谷直美さんに何度か頬にキスしたり、肩を抱いていたりと、イヤらしさは全く無いのですが、沖雅也ファンは少し妬けてしまいます。
この数年後、太陽に復帰する沖さんですが、俺天の
キャプテンのテイストより、こちらの矢吹テイストが加味されていると思います。もしかして沖さんはスコッチ刑事の中身より、矢吹の中身の方が似合っていたのかも知れません。
嘘抜きでチームワークが良くてメンバーが仲良くて素の笑顔を全員が見せてくれる最高に楽しい刑事ドラマです。
オープニング曲も格好良く、挿入歌のshadows of a man の物悲しいメロディーは、妙に沖雅也さんに合ってしまいます。
今の時代では決してつくる事の出来ない 大人のお色気有り拳銃撃ちまくりのビックリがたくさんの素敵なドラマです。
1978年、
横浜の街を駆け抜けた5人の刑事。それは警視庁の特殊セクション~遊撃捜査班~に所属する
ハイエナたちだった。最高のフレーズである。新田の非常さ、矢吹の変貌、滝本の変装、結城のZさばき、水原の男臭さ。どれを取ってみても今の俳優陣では、この5人組みは僕は考えつかないのである。
最終回の松田優作さんのゲスト出演も、魅力のひとつ。沖雅也さんが他界してなければ、特番で見れたかもしれないのが残念。~the-great-chase~よ、永遠に。オットー!!
刑事ドラマといえば、カーアクションと銃撃戦。『大追跡』は第1話からして壮絶な銃撃戦を見せつけ、その激しさは国内外を問わず刑事ドラマナンバー1であろう。オープニング
タイトルもハンディカメラを駆使しての撮影でスリリングなことこの上ない。音楽も最高なのは言うまでもない。
意外にも「若大将」の加山雄三がハードボイルドに徹しているのが貫禄があっていいし、ハマリ役。藤竜也と宍戸錠の駆け引きは何度見ても面白い。
第6話では逮捕寸前まで追い詰めた警視総監賞を取った人物を射殺されてしまうなど警察組織の非情さ、軋轢なども描かれる。カーアクションも負けてはいない。暗い夜道でぶつけ合ったり、狭い道でのカーチェイスなども見せてくれる。刑事ドラマファン必見&マストバイ。ちなみに、合言葉は「オットー」。続きはVol.2へ。