「夢とは、砂漠に立てる旗のようなものだと僕は思っている。旗を立てたときに初めて、何もない砂漠のような人生に目標が生まれる。それが自分の目指すゴールになる」。
感動した。EXILEのボーカルでソロとしても活躍しているATSUSHIが、自らの半生と音楽、去ってしまったメンバーも含めたEXILEの仲間への想い、聴いてくれる人への想いを語った本。「EXILEは僕のファミリーネーム」だという。
とても謙虚な語り口でつづられている。子供の頃。小6の頃から中3までの間に、4回告白して4回とも完璧に振られた初恋とそこから学んだこと。スポーツが得意で本気で有名になってやろうと思って打ち込み諦めたサッカー。音楽。「フロンティア」という高校生バンド。友人の死。停学。もう、僕には音楽しかないと、進学した音楽の専門学校。音楽漬けの生活。ASAYAN。ヒロからの誘い。2001年のEXILE誕生。シュンちゃん。EXILEの飛躍的な成長と共に生まれた苦しみ。ポリープ。2006年の危機。2009年のEXILE EVOLUT
ION。この本の
タイトルになっている「天音」という言葉にも、特別な想いがこめられている。最後の1ページまで、ぐっと心に届いてくる本だった。