新書本にしては厚手の本だが、明治以降の皇族(及び朝鮮王公族)について読むには手頃な本(お値段分以上の)だ。基本的な資料集めと本文批判というものが必要だ、という事がよく分かる。写真や表が詳しいので参考になる。 以前よくあった皇室尊崇的な視点で書かれた本や「唯物史観」丸出しの「天皇制」打倒論の本では「はじめに結論ありき」だから中身がないと言えるが、資料収集はしても、本文批判をしない(あるいは出来ない)から読解が出来ないのだろう。特に「反天皇制」論者の本の下品な事!書いている人の人格を疑いたくなるほどだ。彼らのように下品な内容で済むのなら、マルクス主義批判も「教祖」やその弟子達の人格攻撃で済んでしまう。 欲を言えば、朝鮮王公族についての記述が少ない事だ。「梨本宮伊都子妃の日記」と「李方子」の著者なので、日本語で読める史料は確認しているにしても、王公族とは、どういう人々なのか、どういう地位にいて、どういう皇室令などが王公族に適用されていたのか、誰と結婚していたのか、分かれば、朝鮮近現代史の知識(と英親王について調べるには張赫宙の「秘苑の花」を読む必要があるので、張赫宙論も)は必要とするにしても、色々と見えてくるものだ。何しろ尹致昊と朴泳孝といった著名人の家族が王公族の系図に関わりを持つのだから。
はっきりいってこの本を読むまで「女性天皇」と「女系天皇」の違いがよくわからなかった。本書の平易でわかりやすく、それでいて濃厚な記述ですっかり理解できた。皇室の歴史、戦争中の皇族の働き、天皇家の親族として穏やかに終戦を迎えるべく尽力した話、そして、皇籍を離脱しなければならなかった事情。どれも初めて接する話だったが、資料を駆使した記述は臨場感もある。
そして、何よりも旧皇族一族の生活ぶり、躾など知られざる一面も描かれているため、かなり読み応えのある一冊になっている。
明治天皇の内親王達のとついだ三皇族 (竹田宮は除く)と、北白川宮の フランスでの 客死について興味のある方は一読の価値あり。
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