2010年作品では寂しい仕様で解像度が今一歩に感じます。しかもオマケ映像は無しでした。コンサート自体は、Ms.レオナ・ルイスとダンサーズや演奏者達の一体となったパフォーマンスが素晴らしい。
これ、声を聴く限りでは04年にUEG MUSICから「Private Party」「Dip Down」のシングル2枚を発売しているレオナ・ルイスで間違いなさそうですね。
前者は50セント「Disco Inferno」使いでリュダクリス客演、後者はテラー・スクワッド「Lean Back」使い、とインディー産にしてはかなり派手な登場だった上、12inchも買いましたしよく覚えてます。
鳴り物入りでデビューして尻すぼみというのはR&B界ではよくある話ですが、まさかこんなネクスト・ディーヴァ的な売り出し方で再デビューとは。
このアルバムはUK産ながらも現US系R&Bの傾向が強く、楽曲はスロー・ミディアム系ながらもビートがどっしりしているというアンダードッグスやティム&ボブが手掛ける作品のあの雰囲気です。
早くもといった感じで
アリシア・キース「No One」そっくりな曲もあり、このあたりはさすがにそこまで露骨に売りに行かなくても、と苦笑してしまう人もいそうですね。
こういった楽曲に加えてセリーヌ・ディオンやマライア・キャリーが唄いそうなスケールの大きい
バラードが絶妙に配置されているのもきっちりスキなしといった感じ。
UKオーディション番組での優勝者とのことですが、クライブ・デイヴィスのキモいりだとか前述した再デビューをふせて脅威の新人登場!扱いのことといい、少しマユツバな優勝ではある気がしますけど、このアルバムは気持ち良く聴ける作品でおすすめです。
ミス・ダイナマイトのように初作が大ヒットしたUKの女性新人アーチストはどうにも後が続かないのでなんとか次作でさらに今作を超えるものを作って欲しいと思います。