妖怪人間べムが好きだった人には、欠かせない一冊と言っても過言ではないほどです。
もちろん、私は子どもの頃、大好きだったアニメの一つ、再放送を含め、何度見たことか…。
子どもの頃は、ただ、なんかちょっと怖くておもしろい、でも大人になった今、べム達の哀しい生い立ち…。
たかが漫画、されど漫画… 何か熱いものを感じました!! 絶対お薦めです!!
とても懐かしい。
かつて、「ぼくらマガジン」誌上で本作を読んだ。
もちろん、テレビアニメ版もリアルタイムで観ていた。
ちょうど水木「
悪魔くん」や「河童の三平」などの
妖怪ものがはやった頃だったと思う。
昭和40年代初めの頃、私は小学生だった。
本作の著者、田中憲氏の作品は、少年マガジン誌上で最初に見た。
その白土三平ばりの
タッチに魅了されたが、その著者がベムをマンガ化したのは、まさに適役だった。
その独特の
タッチ、アニメ版と似てるが微妙に異なるキャラ。
そして何より、本作はオリジナル・ストーリーなのである。
タイトルはベムだが、最も活躍するのは子供のベロである。
ベムは親父の名前だ。
アニメのあのセリフ、「早く人間になりたい」という哀しい叫びが、今にも聞こえて来そうな作品である。