押井守監督作品の、最高傑作の有力候補でしょう。海外でも高い人気と評価を確立しているらしいです。初めて本作を鑑賞した時は、複雑で難解な部分があるので全貌は理解出来ず、ただただ映像と世界観に圧倒されるばかりでした。
やがて何度も観るうちに、これは凄い映画だということが段々とわかってきた。私とは何なのか?自分とは何なのか?という哲学的テーマに取り組んだ作品でもあります。とにかく何度も繰り返し観て欲しいです。
押井守の映像作家としての才能が存分に発揮されています。もちろんブレードランナーからの影響はあるのでしょうが、これほど完璧に構築された近未来世界を描写できる人はそうはいないでしょう。
美術、メカニックデザイン、演出など見事の一言。
また迫真のアクションシーンも大きな見所で、冒頭草薙素子がビルを後ろ向けに飛び降りるシーンや、クライマックスの素子と多脚型戦車との壮絶なバトルシーンは、もはや語り草です。作画レベル自体も、当時の水準を遥かに上回るものです。
リピートにして爆音で一日中流すのが趣味なのですが、最後の・・・最後の一曲のせいで、プログラムしてからじゃないと聞けないじゃないですかっっ。
ボーナスいりませんから、ノーマルバージョンに戻して下さい、おねがいです。