かくばやしさん・高木さんコンビのリトバスアンソロ漫画、最終巻です。
27話は美魚が中心。
みんな風邪で声が出なくなってしまい、科学部の作った音声付の人形で遊ぶというもの。
非常に珍しく、美魚と真人がそこそこ絡むので注目。
28話は宇宙人がやってくるというかなりリトバスから離れた内容。
(と言ってもエネルギーの塊のようなものらしく姿は見えません)
小毬が下着姿になるというサービスシーンあり。
恋愛というわけではありませんが理樹と小毬が抱き合って照れるイベントあり。
29話は葉留佳が伝説を信じて理樹に想いを伝えようとする話。
これまで描写されなかった理樹への片想いがあるので理樹×葉留佳ファンお勧め。
葉留佳の空回りも描写され、ギャグとしてもなかなか。
30話はクドがキューピッドになる話。
妖精みたいのが出てくるなどまたリトバスらしからぬ話ですが結構面白いです。
クドの理樹への想いも描かれています。
31話は不調な佐々美のためにソフト部3人組が奔走し、来ヶ谷たちがそれに巻き込まれるというもの。
来ヶ谷・恭介・謙吾が斉藤の
仮面をかぶるなどシュールな場面あり。
恭介が情けない描写ばかりなので恭介ファンは微妙かも。
32話は最終話らしくみんなの思い出作りとしてジグソーパズルで寄せ書きするというもの。
いろいろトラブルがあって理樹が落ち込みますが、みんなが慰めるというリトバスにふさわしい友情展開でいい話。
初期〜中期はキャラの性格に違和感が強く敬遠した方々も多いこのシリーズですが、さすがにここまで連載を続けていると安定してきています。
「マヨネーズをお持ちします」や、棗恭介の一問一答ネタでパンツ(厳密には違いますが)をかぶる恭介など細かい原作ネタも使っています。
宇宙人やキューピッドなど世界観がリトバスらしくないところはありますが、キャラに関してはだいぶ忠実。
この点はむしろ回を重ねるごとに同人臭が増していったThe4コマと対照的といえるかもしれません。
途中までは佐々美以外全然なかった恋愛話ですが、今回はそういう話が増えたのも個人的には嬉しい。
佳奈多はこの巻には全然出てこないので佳奈多目当ての方は注意。
宇宙人などを許容できるならリトバスアンソロとしてお勧めの漫画です。
オムニバス形式なのでこの巻だけでも問題なく読めるので安心。
EXに舞台を移して連載を続けて欲しかった、というのが正直な思いです。
色々な方面で良質の百合作品を描いてきた高木信孝先生ですが、このコミックでは濃厚な「百合キス」が、楽しめる作品になっています。絵の質の高さはもちろん高木先生も百合作品を常に愛する作家さんの一人なので、今後も作品は期待大です。
ぜひご購入をどうぞ。
地上波最終回の大団円の12話とテレビ東京系CSアニメチャンネルの「AT-X」のみで放送された最終話である13話のカッ
プリング(なのでTV未放映ではありません)。地上波でもCSでも使われていない13話予告編が要チェック!!
12話ではすべての伏線が集まり、
ココロ図書館が自分の住む町の人々のとってどんな存在か知ったこころ。多分彼女は姉たちに「にこにこりん」で顛末を伝えると共に、町の人々の心に応える決心をしたのでしょう。
13話はコミカルな雪害自宅遭難エピソードに、親友の朱葉(ココロの方がちょっぴりお姉さん)との出会い、そして今は亡き母親からの伝承を加えた、これ以上の物は要らないと言えるエピローグ。お勧めです。