7days, backpacker 大東俊介 [DVD]
先ず、このシリーズどれを買っても「ハズレ」はないですね。さすがにウルルンの制作会社だけに手慣れてます。中でも、大東さんのは笑った。
本人が旅慣れている(?)為か、旅を存分に楽しんでいるのが見ていて分かる。これから、テンションの低いときにはこのDVD観ます。
カッパドキア―はるかなる光芒
トルコの世界遺産「カッパドキア」は今日、多くの日本人が訪れる人気の観光地ですが、30年前はまだ世界にもほとんど知られぬアナトリアの辺境でした。
無数の不可思議な奇岩群が立ち並ぶ一帯には現在も数々のビザンティン遺跡が残され、そこがかつてイスラムの海に浮かぶ隠されたキリスト教の聖地であったことが分かります。ここに日本人として初めて立ち入り、本格調査を行ったのが若き日の立田洋司先生でした。
本書は、なぜキリスト教徒がこの地に隠れ、原始キリスト教を頑なに守ち続けたか、その背景を分かりやすく説き明かしてくれます。文章は「青春の書」と言えるくらいみずみずしくて、読者は著者とともにカッパドキアの秘境地帯に踏み込むわくわく感を体験できるでしょう。
近年、カッパドキア関連本はあふれています。最近刊行されたファンタジー小説『カッパドキア・ワイン』でも立田先生の影響が至る所に垣間見られます。地下都市でワインを醸造する場面や、襲ってきた盗賊たちに対し、住民が地下都市にこもって応戦するシーンなどは立田先生がすでに詳しく記していますね。
カッパドキアを旅行し、ギョレメの岩窟教会やカイマクル地下都市などに興味をもたれた方には、本書がまさに知りたいことに応えてくれる一冊となるでしょう。カッパドキア研究本として本書は今も燦然と輝きを放っています。
カッパドキア トルコ洞窟修道院と地下都市 (アジアをゆく)
若い方は少しでも興味をもてば出かけていってあたりはずれを確かめればすみます。しかし、老人になるとアプローチに体力を要する所だと確かめ楽しむ以前に疲労困憊してしまうのが問題です。それで期待はずれだったりすると頓死しかねません。カッパドキアはわけのわからない飛行機にはできるだけ乗りたくなければアンカラからバス6時間の道のりになります。十分迷うところで、国内物件でまにあわないか本書で検討してみました。奇岩など景観◎VS阿波の土柱× 大陸のスケールには日本の地形はたちうちできません。ただ荒涼とした景色はあまりに厳しくて長くはたえられなさそうです。地下都市△VS東京の地下鉄、地下街○ 手掘りにはおどろきますが、今は人々が生活しているわけではなくただのほら穴同然で東京のほうがおもしろいでしょう。最後は洞窟修道院のフレスコVS江戸の幽霊画です。11世紀にこの地にキリスト教が残っていたことを示すもので歴史的価値はあります。しかし、美術的価値となるとどうでしょう。人間味が感じられないのは神、天使、聖人の類だからかまわないでしょう。かといって聖なるものを表現しえているかというと疑問です。大きく見開かれた目は死んでいて不気味です。一種のグロ味が好奇心をそそるが座辺に飾って眺めていたいものではありません。というわけで私的には行かない方に傾きましたが、皆様はいかがでしょうか、一般旅行ガイドを見て迷っている方は手にとってみられるのもよいかと思います。