アフリカ・ブラジル
ジョルジ・ベン(ジョール)1976年の作品。
サンバとロックを掛け合わせたファンキーなサウンド、サンバロック
を提唱し、ブラジルのアンダーグラウンドから熱狂的な支持を集める
ジョルジ・ベン(ジョール)。最近ではクラブミュージック界でも
大きく取り上げられ、その元ネタに取り上げられることも多い。
ブラジル音楽というと、日本ではボサノバの印象が強いが、
本国でのボサノバブームは1950年台から1960年代
までという、音楽の潮流としては意外なほど短命なもので、
中流階級のみに受け入れられた音楽でもあった。
そういう意味では、ジョルジ・ベン(ジョール)に代表される
(ベンジョール学派等ともいわれるらしい)音楽は、むしろ
ブラジル全土から支持を受ける音楽といえるかも知らない。
本作品は、「マシュ・ケ・ナダ」に次ぐ彼の代表作といえる
「タジ・マハール」がトラックされておりそれだけでも必聴。
全体的にしつこいまでに反復されるリフレイン。
そして、ファンキーなギターのカッティングと、
クイーカなどの民族楽器とのコラボレーションは
正に爽快。これを聴かずに夏を語ることは出来まい。