労働審判 ~ 笑顔で働いていた社員たちが、いきなり訴える時代 [DVD]
ちょっと不謹慎かもしれないが、社労士にとって朝鮮特需がやってきたと考えている。
労働トラブルについていきなり説明するより、まず顧問先の社長や人事労務担当者(奥さんだったりするが)といっしょにこれを見る。このDVDは非常に分かりやすいので安心して見てもらえた。やってみると直接話すより、まずこのDVDを一緒に見ましょう、とやった方が相手の意識の中に刷り込まれやすいようだ。
そしてこれまで水面下にあった潜在的な問題が今後どんどん浮上してくる背景を繰り返し説明する。具体的にいえば未払い残業等で数百万の請求が来ますよ、ということだ。するとたいてい就業規則を整備しなければ、という認識を持って下さる。そして就業規則は単なる紙の束としか見ておらず、なんでそんなに高いのか、という意識もすぐになくなる。
時代の変化の証拠として、「こんなDVDが出ている」、という言い方もできるし、我々の勉強にもなるし、そして我々の商売の武器にもなる、ありがたいDVDである。
模範六法 2005 平成17年版 CD-ROM
メーカーの優待で買った。毎年買って使っている。
昨年度版に比べると,改善点として,目次ツリーの階層が見やすくなった。
ただ,若干気になるのが,深い階層のツリーをクリックすると,表示が遅くなった(3秒くらい待つかも)点。
2004年版と併存できるようにした(これ自体は重要。旧規定がどうだったかを調べる機会は結構多い)ためかもしれないが,この位で遅くなるようなものなのか,不思議である。
アップデートで改善して欲しい。
※ 2005.2.5追記
ツリーの深い階層をクリックした際の表示が遅くなる点,商法の階層でみられる。一時的に動作が止まる感じ。
また,判例参照後に条文に戻るときに切り替えが異常に遅いときがあり,これは,商法に限らない。
最近,アップデートしたが,これでも変わらない。
使用環境によるのかもしれないが・・・
ちなみに,使用環境はW2K,メモリ1G,CPUはP4の2.4GHz。
有斐閣判例六法 平成24年版
装丁が新しくなってから毎年使っています。デザインの斬新さ、二色刷りそして何より、判例百選とのリンク等々他社の六法に変える気になれません。出版される前に「来年度のカラーはなんだろうと」期待しています。
判例とその読み方
中野先生は、非常に論理的に緻密な法律論を展開される刑法学者でした。大阪高裁の長官も務められた方で、実務にも精通されています。この書は、中野先生による渾身の力作で非常に分かりやすいので、ぜひ多くの方にご一読願いたいです。
別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1
司法試験において判例の理解は必要不可欠であり、そんな判例集の中で
トップシェアを誇るのがこの判例百選である。新版になって最近の重要
判例も追加された。司法試験を受けるのなら、ここに載ってる判例の事案
判旨を覚えこむことはもはや常識といえる。そしてこの版で文章が横書き
になり多少読みやすくなった。
しかし、この判例集はパーフェクトなのかというとそうでもない。前々から
言われてたことであるが、著者によって判例解説の質に差がありすぎるので
ある。さらに悪いことに幾つかの判例は、前の版に比べて解説の質が劣化して
いるものもある。
また、ロースクール生は判例の深い理解が求められると思うが、ここに載ってる
解説だけではロー内での議論についていけないと感じた。ロー生は法学教室の
憲法判例を読み直すだとかそういうのを読んだ方がいいと思う。
まとめると、この本はここに載ってる判例は常識にする、という観点で使うのなら
よいが、これだけで合格レベルまでいけるかとなると少し怪しい、ということに
なる。判例によっては重要な事案が省略されているのもマイナス点。もっと事案や
判旨や補足意見、反対意見が多く載ってるのが読みたいなら、別の判例集を買うこと
をお勧めする。