桜は桜/夢になりたい
夏(ツバメ)、秋(ロード・ソング)、冬(十三夜/マカリイ)、そしてこの春(桜は桜/夢になりたい)と続く「四季の旅」シリーズの“完結編”。老錬の境地に入ったチンペイさんがここでも「ひたすら散る」花を、人生になぞらえて歌い上げる。
「旭山動物園物語」の主題歌、「夢になりたい」がいい。特にアルバムにはまず収録されることはない「西田敏行&出演者バージョン」は、同じ歌とは思えないほど楽しい。失礼ながら、この1曲だけでも充分お釣りがくる。
映画のラストで、西田敏行演ずる退職した園長が歩いて行く姿を延々と写していたあのシーンに重なる。何かを成し遂げた男の背中だった。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]
ストーリー、脚本には結構突っ込みどころがあると思う。中村靖日が演じる青年の成長がサブストーリーになっているが、ちょっと説得力が足りない。もっと描きこむか、あるいはサラッと描くかのどちらかにした方が良いと思う。
また、市長を取り囲む三千人のデモは突然に起こったような印象。あのシーンを入れるなら、もっと伏線を張るべきではないだろうか。この他にも脚本が煮詰まっていない部分があったと思う。
実際の旭山動物園、公的施設が収益の改善を図り、ツアーバスが押し寄せるようになるには、通常の公的機関では考えられないようなアイデアや物凄い努力が必要だと思う。そういった面がもっと描かれれていれば、尚感動的になったのではないだろうか。
しかし、西田敏行や笹野高史はやっぱり上手いと思った。あまり難しいことを考えず、動物が好きな人が動物園の再生に熱意を燃やす物語としてみれば、結構楽しめると思う。
動物は可愛かったし、ラストの改装なった動物園のシーンは楽しかった。展開に若干の難はあるが、映画としての楽しさ、動物への愛情は伝わってくる作品だと思う。
斎藤一人大宇宙エネルギー療法
このCDの講演の内容はかなり良いと思うのですが、
肝心の本が、残念なことに内容がほとんどありません。
コレ、申し訳ないけど、立ち読みした人は買わないと思います。
ひとりさんの本の中では1、2位を争う、内容のない書籍です。
CDの内容がよいだけに、非常に勿体無いです。
そもそも、大宇宙エネルギーについては、
結局のところ、実際にそれを受けないことには、
なんともいえないものです。
エネルギーは「示す」ことしかできないものであり、
本で「語れる」体験談からは、伝わるものはあまりありません。
本を出す上では、講演の内容を主題にした方が、
まだよかったのではないでしょうか?
(後の方でちょこっと、体験談を付けるでも、体験談は伝わります)
この本はともかく、ひとりさんが好きなので、★は4つですが、
出版社はどうして、このような書籍を作ってしまったのでしょうか、
疑問に思います。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ [Blu-ray]
前半ははっきり言って退屈である。どんどん寂れていく動物園を、史実をもとに(それぞれの事件の時間的順序は史実とは入れ替えてあるが)淡々と描いているからだ。そんな中での見所は、妊娠中毒で厳しいカロリー制限に苦しむチンパンジーに隣の檻のオスが手をさし延べるシーン。これはスタッフが芸を仕込んだのでもなければ、着ぐるみの中に人間が入っているわけでもない。ここが泣き所だ。
後半は「もっと詳しく!」だ。新市長のもとで旭山名物「行動展示」が具現化していくありさまは短く流されてしまうが、ここはもっと「試行錯誤→成果→喜び」という流れを克明に描いてほしかった。原作本を読むことを強くお勧めする。
ラストシーンの演出には不覚にも泣いてしまったが、まあこの程度の嘘は許そう。
マカリイ
前作「オリオン13」から約2年ぶりの、活動再開後の二作目となる新作アルバムです。
その間、シングルが6枚、ライヴアルバムもリリースしているためあまり久しぶりといった感じはありません。
「オリオン13」はエネルギーに満ちあふれたハードなバンドサウンドからバラードまでバラエティに富んだ内容でしたが、本作は一曲目、シングルで発表済みのタイトル曲に象徴されるようなしっとりとした、スケールの大きい曲が並ぶ、落ち着いた作品になりました。
「オリオン13」と合わせて、本物の歌、曲を楽しみたい方に最適の作品と思います。
ラスト2曲の「群青」「昴」のリメイクは悪くはないのですが、やはり今でも古びれないオリジナルの収録アルバム「海を渡る蝶(群青ー収録)」「昴」を未聴の方にはぜひ聞いていただきたいと思います。傑作です。