A.R.B.THE BEST“Long,Long Way”(DVD付)
なんと素晴らしい漢達に出会えたのだろう、心の底からそう思えるアーティストに久しぶりに出会えた。彼らの楽曲は所謂「ワークソング」という代名詞を作り上げ、20年以上も日本の音楽界を牽引し続けて来た。このコンセプトを一貫し伝え続け、聴く者の身体に闘争心、反逆精神、そして生きる意味を伝え続けている。最近の巷を騒がしているアーティストの大半が(勿論、洋邦など問わず)忘れかけている、自己との葛藤、歌わなくてはいけない、という緊迫感、汚くも美しい自分自身を導こうとする姿勢、アーティストがなんたるかを如実に体現している。ここまでしてくれるなら、もう何も言えないというものだ。そんな漢達、ARBの入口に立とうとする人には是非ともこの作品をお勧めしたい。ひとつひとつの楽曲が語る物語は人間の感情のすべてを体現しているようだ。また、DVDの映像からは彼らの殺気のような雰囲気までも感じる事が出来る。当然捨て曲などあるはずもない。生涯でこれ程生命を実感するベストにはもう出会えないだろう。
IS BACK! [DVD]
復帰後のライブ。これやばいですよ。バンドアンサンブルが復帰前とは比較にならないくらいバンドとしてのケミストリーが産まれている。スケアクロウでは失神するかと思いました。こんなに日本的でロックしているバンドはARB以外いません。超おすすめ。
表現者(DVD付)
全体的にブルージーでジャズテイストな曲調が多く、バーボン片手にじっくり聞きたいオトナなアルバム。
表現者としてロックという形態にはこだわらないという凌さんのいいたいコトはわかる。
が、しかしリスナーとしてはロッカー石橋凌を期待してしまうので、そのギャップに戸惑ったのは事実。
なので新しく作られた曲はいいけど、ARB時代の曲はちょっときついナというのが正直なところ。
ラストの魂こがしては聞いててかなりつらかった。
(ただ、喝!のサビのコーラスがARBの1stみたいな軽やかなコーラスだったのにはニンマリしてしまったけど)
DVDはなんか「役者・石橋凌」が音楽やります、みたいな感じがしてしまって・・・
まあ全体的に「表現者」というちゃんとした信念がバックにあるというのは感じることができたけど。
凌さんのことだから、こういう風に安易にとらえる自分みたいなヤツはほっとけ、ということになるんでしょうが(笑)