flowers ~Quartett!サントラCD~
やはり「咲き誇る季節」でしょう。シングルカルッテットバージョンもいいけど、ダブルカルッテットバージョンも最高です。メーカーの前作「白詰草話」もそうだけど、ここはとてもいい音屋さんを起用しますなぁ。
「北へ。」NOCCHI ART WORKS
「LITTLE WHITE」収録分の再録をはじめとして、CDやOVAのジャケット、小説版のカバーや挿絵等々、あちこちに分散していた作品が一冊に纏まったという意味では「集大成」と言っていいかもしれません。
しかし、他の方のレビューにもありますように、「LITTLE WHITE」にあったようなNOCCHI氏のインタビュー等は無く、今までの作品を一通りフォローしている人にはもの足りないかもしれません。それに、こうして集まると、「DD」以降の作品の少なさが際立ってしまうというか。
それと、各作品の出典が殆ど記載されていないのも不親切かと思います。記載されているページを見落としたのかと思って探してしまいました(笑)。というか、何故か数点だけ出典が記載されているのが謎なんですが。
小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫)
大槍 葦人さんのイラストキャラが、ほんとに動いて会話しているかのような、躍動感を感じる
キャラクタ筆致が見事なライトミリタリな小説でした。
少し読み始めたら面白くて一気に読めてしまった。面白かったー。
天才少女のワガママ振りとか、すぐデレちゃうとかテンポが良くてダレません。
トンデモ武器の開発合戦に巻き込まれ、大迷惑の軍人や民衆。
殺伐としたところも織り交ぜて、緊張感も保ちながら上手に読ませてくれました。
幼なじみのエリート軍人上司(姉系)とか、脇キャラの色っぽいお嬢さんたちも色を添えて、戦闘も十分リアルっぽい。
アクシズの読者にはツボかもですね。MC ☆ あくしず 2010年 11月号 [雑誌]
それにしても貴族でプラチナブロンドのツンキャラって 大槍葦人さん、はまりすぎです。
それに振り回されるエースパイロットの困りようも。同じく。
尚、織り込みポスターの色っぽいイラスト、GJです!(ブルーアイとおそろのBlueStripeShorts!)
白詰草話 ~Episode of The Clovers~
このストーリーは、遺伝子操作に対する科学者の葛藤とか、それを受けた人物の気持ちというアプローチから、幸せの意味や、先天的不平等、正義というモチーフを描いたものです。
読み進めるうちに、ちょっと勿体無いな〜とか思う設定があったりして、ストーリー展開の表情がもっと豊かでもいい感がありますが、よく考えられた心の機序が「なるほど」と思わせてくれます。
(新作への期待という意味で、まだまだストーリーを練っても良かった作品だと言っておきます。)
あと、音楽が凄く、信じられないくらい綺麗です。
こんな事言っちゃうのもなんだけどQuartett!よりいい曲あります。
「透明な感覚」のピアノは必聴ですよ。このメーカは一様に音楽レベル高いですが。
皆さん必ずおっしゃる大槍さんの絵もローディストなら覚えがあるはずですw
最近さらに磨きが掛かって、ありきたりなアニメ塗りが嫌な人にもオススメ。
高い評価を多く受けるFFDも、演出の効果は確かに大きいです。
ちょっといきなり過ぎるシーンに目を瞑れば、初めてのこーゆーゲームに選んでもいい一作です。
大槍葦人ラフ画集総集編 『BETAGRAPH COLLECTION』【書籍】
過去に出版された設定・ラフ画集を1冊にまとめたもので
・BETAGRAPH2(白詰草話):p002〜
・SECRET GARDEN(Quartett、ロマネスク):p088〜
・BETAGRAPH about PERIOD(ピリオド):p174〜
・BETAGRAPH4(企画段階のフェアリースなど様々):p248〜
・BETAGRAPH5(シュガーコートなど):p324〜
の合計400ページになるかなり分厚い本です
収録されている絵は基本かなりラフいですが、キャラクターの設定やデザインの変遷、
同人時代の絵や没企画など様々な絵が収録されていてファンには嬉しい一冊。
「えっこれ18禁じゃなくて大丈夫なの?」な絵もちらほら、いやかなり沢山あります、
芸術なので大丈夫。
ゲーム会社リトルウィッチの作品は大体カバーされているのですが、残念なことに
19世紀のイギリスを舞台にしたメイドさん中心な作品「ロンド・リーフレット」は
このようなラフ・設定画集が出ていなかったのかぽつんと抜け落ちてしまっています。
それだけが惜しい本でした。