お~い!竜馬 (第1巻) (ヤングサンデーコミックス〈ワイド版〉)
幕末の志士、坂本竜馬を主人公にした傑作歴史漫画。竜馬の出生から、最後までを書いてある。小山先生は、下層の人々や政治的なもの、エロス、刀の立ち回りを描くのが非常にうまい。とくに、剣の名人である竜馬が剣術の腕前をみせるシーンはいつも痛快な気持ちで読んでいた。この漫画を読むと幕末の志士に詳しくなる。例えば、小泉さんや安倍さんの尊敬する、吉田松陰や高杉晋作もしっかりと登場するし、竜馬が藩にもお金を貸すくらいのお金持ち商人出身の郷士の家柄であること(竜馬の活躍は実家の金銭的サポートに支えられていた)や竜馬の家族との関わりもしっかり書いてある。
原作、武田鉄矢とあるが、氏がどのように、関わったのかは不明である。物語は「竜馬が行く」(司馬遼太郎)をベースにしている。漫画は小山先生の他の漫画と同じく非常におもしろい。
おーい!竜馬 DVD-BOX 完全収録版
確かに画質はあまり良くないかも知れませんが、「素朴な感じ」で良いのではないでしょうか。話数が少ないので、展開が急なところもありますが、当時の下級武士の熱気とそれを生んだ時代の閉塞感については良い感じで描かれていると思います。
「おーい!竜馬」オリジナル・サウンドトラック‾少年期編
原作/武田鉄矢、小山ゆう
音楽/相良まさえ
歌/武田鉄矢(1)(14)
収録曲
(1)くそったれの涙(TVオンエアーバージョン)
(2)星夜
(3)明日を信じて
(4)大事な人々
(5)悲しみこらえて
(6)怒りは拳にこめて打ち抜け
(7)移りゆく季節
(8)夕陽を追いかけて
(9)君の涙が海になる
(10)花霞桜吹雪
(11)想い出に抱かれて
(12)きっと何処かでまたあえる
(13)静かな朝
(14)風の一歩(TVオンエアーバージョン)
1992年ポリドール,POCH−1139
お~い!竜馬 (1) (小学館文庫)
竜馬漫画の最高峰。原作はあの竜馬命の武田鉄矢だ(笑)
多少フィクションも入ってはいるものの、幕末の歴史を詳細に知りたいという方も読んで損はない。
竜馬の幼馴染「人斬り以蔵」こと岡田以蔵がやたらといい奴に描かれているため、処刑シーンは胸がつまる。
でも、もし船酔いが無かったら以蔵も死なずに済んでた・・・・・って訳でもなかろうに。逆に竜馬や海舟といった素晴らしい人物が傍にいたにもかかわらず、たいして影響も受けることなく、どうして武市の道具として使われてしまったのかが謎。考えることが苦手で「剣の腕だけが」飛び抜けていたため、いいように使われてしまったということなのだろうか。
竜馬にはあった政治的な思想というものが以蔵には皆無だった。立場は異なったが武市も思想は持っていた。信念を貫いたものと貫けなかったものと。結果は同じ「死」であっても意味合いは大きく異なると現代に生きる我々にも伝わるものはある。
ところで「加代さん」って実在の人物?
お~い!竜馬 (第20巻) (ヤングサンデーコミックス)
竜馬はこの間で親友・武市や、以蔵を殺した土佐の上士・後藤像二郎と手を組む。竜馬は薩長同盟に土佐を組み入れ、倒幕の一大勢力を作ろうとしていた。竜馬の憎しみは途方もなく大きかったが、その感情に支配されず、過去の宿敵を利用してしまうところに器の大きさを感じた。その竜馬に影響され後藤も時勢を鑑み屈辱であったが竜馬に従った。会見の席で、竜馬が上座に座ったのが面白かった。この間で竜馬と土佐藩・後藤像二郎の会見を取り持った岩崎弥太郎の活躍が出てくる。後に三菱財閥を作るこの男の器量と計算高さはすごすごる(漫画の世界なので誇張されているとは思うが)。