天使の歌声
大人の女性になりjosh grobanとのデュエット the prayer
はたいへんすばらしく、大人になったこれからもたのしみである。
いろいろなオキマリのスキャンダルなどを乗り越えあいかわらずの
声をきくとこのアルバムのころはより一層可憐でたのしませてくれる。
ぜひまた聞いてください、お勧めいたします。
グウェンの旅だち (ヒルクレストの娘たち 4)
「ヒルクレストの娘たち」その4。一番おっとりした三女のグウェンダリンが、やはり「戦争」の為に「大冒険」をしてしまう。これも、時代的にはジュリアの話と同じくらい?
もともとはこの四作で終わるはずだったのが、今後、四姉妹の屋敷でメイドとして残ったアニーの視点で一冊、再びセーラの話で一冊…という予定らしい。
(しかし…出るのか?(TT)いつまでも待っている私…。)
丘の家のセーラ (ヒルクレストの娘たち 1)
イギリス人って本当に第一次世界大戦前後の話が好きだなぁ。
と思うのは、偏見でしょうか。
フランバーズ屋敷が好きだった人はこのシリーズも好きになるのでは、という気がします。
とはいえ、共通するのは時代と田園風景、そして主人公達の階級。
馬も飛行機も車も重要な役割は果たしません。
代わりに絵画と文学が、その役割を担います。
これを読んだ当時、思わずコウルリッジの老水夫行を読んでしまいました。
そんな影響力のある、魅力的な乙女向けジュブナイル小説です。
モーツァルト:レクイエム
モーツァルトの「レクイエム」については多くの思い出がありすぎて、これまでレビューを書いてきませんでした。いまさら何を書けばよいのか、ということもありました。何より聴くのも感動的ですが、様々な名指揮者のオーケストラと歌った喜びには代えられませんので。
曲の解説はしません。有名すぎるほどの曲ですし、宗教曲だけでなく、クラシック音楽の中でも後の作曲家に与えた影響は計り知れないと言われる曲です。
リーフレットには、アーノンクール自身による解説もあり、ベンヤミン=グンナー・コールス(ジェスマイヤーの補筆やバイヤー校訂版についての見解には同意できませんでした)の解説もありますので、それをお読みください。アーノンクールが放送局に対して語ったコメントもありますから、これは勉強になりました。
オリジナル楽器もしくはピリオド楽器と言われる古楽器を使用し、バロック音楽の世界観を構築してきたアーノンクールが、2003年11月の74歳になろうとした時に収録した新盤です。ウィーン・ムジークフェラインザールの残響が効果的なライヴ録音ですから、抑制のある一見冷静な演奏のように聞こえますが、込められている熱は伝わってきました。
なにしろアーノンクールの思いが詰まっているウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの創立50周年記念演奏会ですから。素晴らしい演奏であることにはなんの異論もありません。世俗を突き抜けた先にある昇華した景色が見えたようです。
楽器の減衰同様、合唱も声を減衰させています。ロマン派の色が濃いこのレクイエムですが、そこからバロック期最後を飾る宗教曲のような装いを感じ取りました。その意味ではアルノルト・シェーンベルク合唱団はよく訓練されています。奏法同様、歌唱法を揃えた演奏ですから、音楽様式にも違和感がありません。
ただ、クリスティーネ・シェーファー、ベルナルダ・フィンク、クルト・シュトライト、ジェラルド・フィンレイといったソリストの歌唱はどうだったでしょうか。アーノンクールとも共演し、宗教曲の経験も豊かな歌手たちですが、ベルカント唱法が身に付いており、ヴィヴラートの歌唱法が気になりました。合唱とソリストの微妙な表現の違いはいかがでしたでしょうか。
エマ・カークビーのようなノン・ヴィヴラート唱法とは言いませんが、ソリストもまたアーノンクールの音楽観を具現化できる人選が望まれるところです。そうされたのでしょうが。
フランセスの青春 (ヒルクレストの娘たち 2)
一人の画家を目指す若者が、「自分のために描くこと」から家族を支え戦争を体験して「人のために描くこと」に達するまでの長い青春の物語。4姉妹の中ではおそらく一番頑固で自分をまげないフランセスだが、姉として恋人としての姿以上に画家としての成長という側面がいまいち描ききれていないのは残念。しかし、画家であることを曲げず、自分の使命をそこに求める姿は、夢を持つあるいは夢を探す若い人々から共感を得るだろう。物語の終盤で、フランセスが描く対象を変えてゆくところが好き。どう変化したかは読んでのお楽しみ。夢をつらぬきたいと思う10代20代の方々特に女性に読んでもらいたい本です。