ヒカシュー
このアルバムに入っている「プヨプヨ」の巻上公一さんの
笑い声を聴くと、幼い子供は「コワイ!」と逃げ、
猫がくせ者はどこだ?という感じであたりを見回します。
そんなトラウマになりそうな不気味でポップな名曲を含んだ
ファーストアルバム。
聴きやすいのに凝っている、粒ぞろいの名曲ばかりです。
ジャケットのアピール度で「うわさの人類」から買って、
挫けてしまわないよう、やはり最初はこれを聴いて欲しい!!
裏ジャケットのコタツに入って睨みつけるメンバーの
姿が、このアルバムのユニークさを見事に表現していると思うのです。
アルバムを気に入ったあなたは早速ライブへGO!!
未だに衰えぬヒカシューの意欲とテンション、
実地に体験してみてください!!
(このアルバムからも必ず演奏してくれます!!)
CRISIA
タイトなリズムではあるがかなり荒削りな仕上がりだった
ファーストアルバムに比べ
この2枚目はより整った仕上がり感があります。
前作と比べると甲乙つけがたいのですが
名曲「痛いマイハート」のような
代表曲がないのが「痛い」
それでも一枚のアルバムとしての
まとまり感はあるので聴きやすく
この時代にも今の時代にも稀有な「大人のバンド」
の雰囲気はより強まってます。
それにしてもこんな上質なバンドが
たった2枚で終わってしまうなんて
日本の音楽業界もなんだかなあって思います
まあ復刻されただけでも良かったのですが。
生きること
妖しいんですよ。
「パンには餡をいれー!」なんてぶっ飛んだこと言っててかつ妖しいんですよ。
最後に入ってる「オーロラ」なんか、何処かに連れていかれてしまいそうな感じが…そこが凄くいい。でもこの曲何故かライブでやってくれないんですよね。
ヒカシュー・スーパー(紙ジャケット仕様)
初めてのCD化ということで早速購入。懐かしい!!ヒカシューの特徴は「奇妙な明るさ」。聴いていて実に奇妙で、でも妙に楽しくなるから不思議。特に「ガラスのダンス」が聴きたくて買ったのだが、他の曲もいい!!12,13曲目は80年の渋谷公会堂でのライブ音源とのこと。収録曲は次の通り。
1. 20世紀の終わりに
2. 何故かバーニング
3. オアシスの夢
4. 白いハイウェイ
5. 二枚舌の男
6. 謎の呪文
7. 出来事
8. ガラスのダンス
9. 18才のドンキホーテ
10.モデル
11.ドロドロ
12.プヨプヨ
13.パイク
ツイン・ベスト
『ニューウェーブ』と業界から曖昧なカテゴリを与えられた当時の彼ら仲間達の
P-MODEL、プラスチックス、リザードなどの中で、その殆どが洋楽の負い目をどこ
かしら背負っていたのに対して、映像と演劇の世界の延長とも言える活動のヒカ
シューはそのなかでも初めから独特の存在感を発していた。
生真面目で、考えすぎて理屈をこねすぎるP-MODELやリザードはアーチスト
というより運動家と言った印象があったたが、ヒカシューはその意味では
巻上公一と言った希有なタレントが、フリークスまがいのパフォーマンスを
交える真のアーチスト/クリエーターと言えたのではないか。
ヴォーカリストが抜き差しならない奇妙なキャラクターである点はDEVOの
ようだが、その世界はやはりフリークス色が強く奇妙な表現であふれており、
簡単に読ませるものではない
本作はその彼らの記録を2枚にまとめたものだが、巻上公一の喉声と泉水敏郎
らの立体感があり、独特のアレンジでこれまた、他では見られない奇異な世界
へあらためて連れて行ってくれる。音楽手法としてはあまり変更がなかったのか、
続けざまに聴いても世代の差がないのは良いのか悪いのかはわからない。
Disc.1の1〜3まで聴くともう昇天しそうである。