アット・ワールズ・エッジ
エレガントなスライドプレイをみせるPhilippe。
どもかメロディアスな弾き方はやはりフランス人であるからであろうか。
ただ90年代半の作品よりもよりアコースティック、R&Bよりになっているのはアメリカ生活が長いゆえか。
Bluesyな魅力の4.5.8.12等もとても完成度が高いが、どこか核にアメリカ人と違う叙情を感じるのは
僕だけであろうか。広大さを感じる5・12曲目のAT WORLD'S EDGEが叙情的な魅力にあふれていると思う。
参加メンバーはとても豪華で、Simon Phillips (Drums), Pino Palladino(E-Bass), David Frank (A-Bass),
Jeff Golub (E-Guitar), Marc Antonie (A-Guitar), Rick Braun (Trumpet), Michael Davis (Trombone),
Kirk Whalum (Sax), Lenny Castro (Percussion)等となっている。
全体的にかなりR&Bになったのもこのさんかメンバーの影響も影響もあるかな。
個人的には8曲目のROPPONGI BLUESが個性的なアドリブプレイも含めて僕のお気に入り。
もしかして、このアルバムに参加の皆さん六本木の街をよくご存知とこの曲からお見受けしたが。
週末の夜の六本木交差点付近をイメージしてしまう曲である。
そうそう、最後の日本版ボーナス2曲はとてもフレンチなエスプリあふれる楽曲。
このコンセプトのアルバムも聞いてみたい。
ヴァレリアン
1980年代後半。NYのスタジオミュージシャンで最も売れっ子であったフィリップ・セスは、超多忙なスケジュールの中、大物アーティスト達との絶え間ないセッション・ワークや、レコード会社による過剰なプレッシャーにより、心身ともにストレスを抱えていた。この「名作」はそんな中、奇跡的に生まれた。−「自分自身を癒し、真にリラックスさせる“何か”が必要だったんだ」「独り自宅のピアノの前に座り、殆ど“意識せず”“気付かないうちに”作曲、録音していた。後から考えても、一体どうやって作ったか思い出せないんだ」−まさにMozartのように“天から降ってきた”音楽なのである。ハイライトはMa Muse、Valerian、Rameau's Nephewなど。フランス出身らしいエレガンスとエスプリ。ピアノやシンセサイザーの美しさは耽美的で、聴く者の心を天高くいざない、飛翔させてくれる。なんというアンビエンス!私は休日の朝に、自宅あるいは森の家で聴いています。