南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
子供の頃に映画「南極物語」を観たときは
犬好きなこともあり、犬たち中心でしかこの映画を観ていなかった。
今は、この著者の当時の心に同調して涙が出る。
首輪をはずしてやれなかった無念さやタロ・ジロが生きていた喜びを思い、
繋がれて死んだ犬たちを葬むったときには魂を潰されたという著者の言葉に
自分の魂も潰される思いがした。
今も鎖から逃れた犬たちの数匹は南極の氷の中にいることだろう。
下っ端かつ犬係であった著者が書いたこの本こそが
残された犬たちの真実を語っているのだと思う。
遺体安置室-死霊のめざめ- [DVD]
ゾンビものではない。かといってブラックユーモア系ではない。どちらかというとホラー。 だが、貞子系の和風化け物でもないし、スタブ系人間に追われるのとも違う。近いのは悪魔の館かなぁ。けど、これらが好きで期待して見ようとすると、なんか違う。しっくりくる人には面白いのかな?
例えようが無いのは新しさの証明と考えたいけど、どちらかというと消化不良でつかみどころがない、といった方がしっくりくるかんじ。近い題名のクローサーの方が、題名で想像できる内容を期待する人にはおすすめ。
稲川淳二の超こわい話セレクション 1 [DVD]
"怖い話"。そんなものを好きこのんで、しかもお金を出してまで聞きたがる人がいる。しかも、増えていると言う。楽しいことでは無いのに、なぜか"怖い話"を聞きたがる。
人々は、「世の中には科学では解明できないことがある」と思いたいのだろうか?それとも、生理的に感じる恐怖に触れて、自分が動物ということを確認したいのだろうか?
いずれにしても「稲川淳二」の話を聞きたがる人々は確実に増えている。
確実に、安全に恐怖を得たい方におすすめできるシリーズです。
星を継ぐもの (創元SF文庫)
実はマンガで始まった連載に原作があるのを知って、それから文庫を読みました。
とてもおもしろかったです。 途中途中で、自分なりにその先を推理したのですが、推理は躱され、躱された以上におもしろい展開でした。30年以上前に執筆され、賞を取られた作品だそうですが、全く賞の名前も、作品名も記憶にはありませんでした。 でも、これは読んでとてもおもしろかったです。
作品の舞台は2027年頃から始まるが、その15年前には軍事力を世界中から国家・民間のすべてから買い取っている。 たばことコーヒーは必需品のまま続く想定になっている。 10年も先を想像するのは難しいのもだと思います。
この本・訳本はテンポが適当でいいです。 また女や、友情物語、社会正義を妙に絡ませずに、物語を展開させているのも良いです。 関心がぶれないで本筋を追うだけというのも、やはり良いと思います。
ハントが主人公ですが、コールドウエルについてガーランドがコメントするように、個人のキャラが大きなファクターであるという基本的な人間観があることが、ハントが単なる解説者でないという色を強調していて良いと思いました。
個人的には、ダンチェッカーが良いですね。好きです。最後の謎解きをダンチェッカーにさせているのも、良いと思いました。
続編に[ガニメデのやさしい巨人]があるとのことなので、読もうと思います。
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従来ほとんど読んだことがなかった生物学・進化の本を少し前に読んでいたので、この本もおもしろく読めたと思います。 ヒトの進化などについて多少の予備知識、天体に関する多少の予備知識があった方が、こうしたSFはおもしろさが増すと思います。
人体解剖マニュアル 完全版 DVD-BOX
ビデオの内容については他レビュアーさんを参照していただくとして。
内容がグロテスクなものを占めますので、そういうのが平気とか学術的に見る必要がある学生さんらは大丈夫だと思います。
でも私のような単に興味本位で買ってしまった場合、視聴するのが非常に苦痛かつ困難(私の場合、1本観て知人に売却した)です。
人によっては悪夢に苛まされる可能性もありますので、買う場合には覚悟が必要です。
交通事後の検証とかかなりグロいですので。