ナダ・サーフ ランキング!

ナダ・サーフ 心の底をのぞいたら (ちくま文庫)

 なだ氏はもう70歳になるのだという。なだ氏の精神科医としての社会批評は(立花某氏などとは対照的で)個人的かつ若干甘いヒューマニズムにあふれており、青年期になだ氏の著作を読んだ世代としては感慨深いものがある。この本はなだ氏の単行本処女作ともいえるもので、1970年に発刊された。小中学生にむけて、なだ氏がやさしく心理学を説いたものである。驚かされるのは現在読んでもみずみずしい輝きを失っていない点で、人間の「こころのメカニズム」の普遍性を思い知る感じがした。決して難しい語句や他人の文章を引用せず、誰でもが感じる心の不思議(おばけはなぜこわいか、気分とはなにか、不安とはなにか、など)を好奇心旺盛な世代に興味をもたせるような語り口で書かれている。現代の頭でっかちな精神科医たちのしたり顔の著作に飽き飽きした大人にもおすすめ。 心の底をのぞいたら (ちくま文庫) 関連情報

ナダ・サーフ 民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書)

題名に期待してた内容とは全然違うものだった。全体の趣旨としては“民族”というものはフィクションであり、実にあいまいなものであるという一般的な民族論であるが、それが話の主体かと思いきや、実はこの本は「社会主義というものの位置づけ」を提起している色合いのほうがずっと強い。

なだいなだとA君との対話形式で進められるこの本のテーマは一貫して、旧ソ連が崩壊したことによって敗者と見なされた社会主義をどう位置づけ、その歴史的存在価値を見出すかという議論であるように思う。

そういう意味で題名とはちょっとギャップを感じた。

もちろん民族論としての趣旨は大変わかりやすく、初心者には格好の教科書になると思うが、社会主義をどう位置づけ考えるかという足がかりとして読んでみるのも面白いかもしれない。 民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書) 関連情報

ナダ・サーフ ラッキー

i podに入れたものの気がつくとCDで一巡聞き入ってる。久々のことだ。最初から最後ま優しくてちょっとせつない、でも気持ちいい。気持ちいいと感じるからこそ通して聴けるんだけど個人的には久々のアルバム。疲れてる時、元気がないと感じた時に聴くと一巡するころには少し気持ちが柔らかくなってる。この曲!じゃなくてこのアルバム!と思える。 ラッキー 関連情報

ナダ・サーフ The Stars Are Indifferent To Astronomy

ポップなできばえです。あっという間に聞き終わってしまうくらい短いですが内容もいいと思います。ナダ・サーフって誰?的なマイナーさがすごく好きですがこのアルバムきけばなんでもっと有名にならないの?と思う程ポップですよ!自分は海外TVのOCサントラからこのバンドを知ったわけですが、いつの間にやら全アルバムを集めてしまいました。最近ではデスキャブとか好きな人はストライクだと思います。 The Stars Are Indifferent To Astronomy 関連情報

ナダ・サーフ 権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36)

「権威」と「権力」と聞けば、はじめに政治学の専門分野と捉えてしまうかもしれないが、本書は、権威と権力を親子関係といった普段の生活意識に基づくものから、職業やメディアそして政治までを巻き込み、幅広く身近に見つめなおそうと試みている好著だ。
高校生と医者の二人の対話という設定で議論が進んでいき、医者がやさしく諭しながら話しをリードしていくので、初め「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎著)的雰囲気が頭に浮かんだが、後半に進むにつれて高校生の質問や考え方もかなりしっかりしてきて、こと後半の政治に関することでは、その内容による時代背景の違いにやや戸惑うかもしれないが(1974年初版)、ほぼ対等に議論を交えることに驚きを覚える。

とはいってもやはり、本書の魅力は、権力と権威をずっと身近に感じて考えることだ。
「〜の権威が失われた」と簡単に耳にするが、それを回復することとは?
「海外は〜だから、日本も〜するべきだ」といった言葉に潜む権威やそれに対してどう考えればいいのか?
人が権威を信仰してしまう心理的背景とは?

個人的に印象に残ったところは、「組織は感情もなく意思もない」と語られた部分。つまり組織や集団を擬人化するのではなく、「組織の意思は個人の意思」と客観的に考える視野である。情報過多の時代だからこそ、権威や権力によって自分を見失うことなく生きていくために、本書を是非多くの人に勧めたい。 権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36) 関連情報




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