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ホテル・ルワンダ ホテル・ルワンダの男

ホテル・ミル・コリンの支配人ポール・ルセサバギナ氏の体験に基づいて映画化された『ホテル・ルワンダ』 はアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、海外での評価が高かった映画です。本書はその映画の原作となる本。1994年アフリカのルワンダでは、長年にわたるフツ族とツチ族の民族抗争がエスカレートし、ついにフツ族はツチ族の大虐殺を開始。そんな中、ルワンダの高級ホテル支配人を務めるフツ族のポールは、妻タチアナがツチ族であることから家族だけでも護ろうとしていたが、彼を頼って集まってきたツチ族の人達を匿ううちに、独り虐殺者たちと対峙することに…。映画は、100日で80万人以上が虐殺されたルワンダ事件を背景に、1200人の命を救ったホテルマンの決死的行動を描いた実録社会派の傑作です。著者は本書の中で、氏の子供時代からルワンダの社会、生活習慣や文化を紹介しながら、1994年の大量虐殺について、諸悪の根源でもある欧米の差別意識や、不公平な国連の対応などに対して、冷静かつ厳しい見解を述べています。ルセサバギナ氏は今年来日し、4/27放送された「世界一受けたい授業」に出演されていました。まさに「アフリカのシンドラー」と呼ばれた、家族思いのルワンダ人男性の真実の物語。 ホテル・ルワンダの男 関連情報

ホテル・ルワンダ ホテル・ルワンダ サウンド・トラック

本編が終わっても席を立たないでほしい。ぜひ最後にながれるMILLION VOICESを聞き終えてからにしてください。UMQOMBOTHIも感動的な曲でした。映画の余韻がもう一度楽しめるアルバムです。 ホテル・ルワンダ サウンド・トラック 関連情報

ホテル・ルワンダ ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]

この作品には超人も英雄もいません。
主人公ポールはちょっぴり欧米かぶれなホテルマンです。英語フランス語が話せて、高級住宅街に住み、比較的裕福な階層であるものの、特権も財産も超人的な強さも持っているわけでもない、普通の人。
そう、まるで私自身を含めた多くの日本人のような普通の人なのです。

ポールと私達の決定的な違いは、住んでいる国と属する民族。彼の国ルワンダでは少人数のツチ族が大人数のフツ族を経済的に支配していた事で両民族間に緊張が高まっていたのです。
当時のルワンダのフツ族にとっては、ツチ族である妻を殺し、ツチ族の友人を殺し、ツチ族の隣人を殺し、通りすがりのツチ族を殺すことこそが「普通」であり、正しい行動と賞賛された筈です。ツチ族の妻を愛し、迷い悩みながらもツチ族の隣人に手を差し伸べるポールの行為は、当時の彼らの目にはこれっぽっちも普通ではなく「異常な行動」と映った事でしょう。

もちろん日本でこの作品を見ている私達にとっては、ポールの行動こそが人間的に「普通」に見えると思います。
けれど、もしもポールと同じ立場に立った時に、自分は彼と同じように自分自身を見失わずに「普通」に行動できるのか?
当時のルワンダの様に国中が狂気に陥っている時にはフツ族のように集団ヒステリーの「普通」に飲み込まれてしまうんじゃないだろうか?
そう自分に問いかけたときの答が未だに出せない事が、この作品の重さだと思います。 ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD] 関連情報



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